他者や社会に貢献しようとする意志のもとで人が何かを創り出す時の思考。
芸術思考とは,ハワード・ガードナー博士の多重知能理論と創造性理論を基礎にして、人が芸術を作り出すときに創出・創発する思考プロセスからヒントを得たアプローチである。すなわち、創造的な個人が、少なくとも1つの文化的な集団の中で、多重知能理論のいずれかの専門とするドメインにより、問題を解決したり、時代の流れを創り出したり、新しい問題を提起する上で求められる思考である。
芸術思考学会では、この芸術思考を自ら実践できる人財育成と、それを軸とした社会構築と成長発展のあり方を考えるものである。
芸術思考を駆使するすべての人が、自分たちの内発的動機に基づいて活動することができ、様々な方々と対話を重ねながら新たな意味や価値を生み出すことができる。また、対話を通して試行錯誤を重ねていき、その経験から学ぶプロセスを楽しむことができる社会の構築を目指す。
『熟練した心』を育む。
論理思考および非論理思考を使いこなし、心豊かな人類の社会の構築を模索する心を育むために、そのための理論や具体的方法を探究する。
『統合する心』を育む
様々な方々との対話の過程で生まれる情報のなかから重要なものを選び出し、お互いに役立てられる形にまとめていく心を育むために、そのための理論や具体的方法を探究します。
『創造する心』を育む
内から沸き起こる創造のエネルギーを起点としながら、葛藤や試行錯誤がありつつも、様々な方々との対話で新たな何かを生み出すことを楽しむ心を育むために、そのための理論や具体的方法を探究します。
『尊敬する心』を育む
様々な方々との対話を通じて生まれた多くの意味や価値について、その差異に共感して、建設的に対応することができる心を育むために、そのための理論や具体的方法を探究します。
『倫理的な心』を育む
新たな意味や価値を生み出す対話を進める上で、失敗が許容され、新たな挑戦に対する支援や遊び心を受け止める心を育むため、そのための理論や具体的方法を探究します。
未来を創り出す
今後、未知の領域、混沌に直面したとしても、様々な方々との対話を通して、ヒト・モノ・コトの新たな可能性と役割を生み出していきます。また、新たに生み出した役割が最大限に生かされる未来を創り出すことを目指していきます。
新たな人間学を形成する
今後生み出されるヒト・モノ・コトの新たな役割を最大限に生かしていくために、個人の能力の解放、個性の開花と利他・共感の心を両立する人間の形成に寄与することを目指します。
新たな対話のあり方を考える
経済・社会課題の解決を目指し、社会動向を的確に捉え、体系的な知を生み出す、またその具体化を迅速にしていく上で求められます。そのために必要な対話のありかたを考えていきます。
下郡 啓夫
有賀 三夏
水越 綾
小野 雅裕
伊勢 みゆき
三森 朋宏
中島 徹
森田 晃太郎
上條 雅雄
阪井 和男